1.概要
(1)概要
・FortiOS 7.6.3 以降、SSL-VPNトンネルモードが廃止され、リモート接続をするには、IPsec VPNを使う必要がある。
・これまでは、設定画面はあったが、FortiOS 7.6.3 からはGUI/CLIからSSL-VPNトンネルモードの設定自体が消失
Q.古いバージョンでSSL-VPN機能を有効にし、最新OSに上げるとどうなるか
A.機能は引き継がれない
(2)廃止の背景
・脆弱性が発生し、その攻撃の被害が多発していることがある(詳細はこのあと)
・脆弱性の頻発でパッチ適用が負担に
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/03373/101600001/
2.脆弱性と攻撃の被害
(1)発表された脆弱性
SSL-VPNのデーモン部分に致命的バッファオーバーフロー(CVE-2024-21762)や認証バイパス脆弱性(CVE-2023-27997)などが立て続けに発見され、いずれもパッチ適用前の環境で攻撃に使われている
(2)被害の実情
警察資料によるランサムの感染ルート
(3)ニュースや報道発表
・2025年4月には米CISAも Fortinet のSSL-VPN脆弱性事例に言及し、修正パッチ適用までSSL-VPN機能を無効化するよう勧告した
・フランスCERT-FR も同様に被害を報告しており、グローバルに強い注意喚起がなされている
https://thehackernews.com/2025/04/fortinet-warns-attackers-retain.html#:~:text=The%20U,said%20it%27s%20aware%20of%20compromises
(3)攻撃を受けるとどうなるか
実演する?
3.代替え案
(1)IPsecを使う
必要なソフトウェア
費用
(2)ゼロトラスト(ZTNA)機能
別途ライセンスが必要なはず
必要なソフトウェア
費用
(3)他社への移行
(4)まとめと推奨案
4.設定に関して
(1)SSL-VPN機能の無効化
・バージョンの確認
・設定方法(SSL-VPNをOFF)
(2)設定画面の変化
・設定ありの場合
・7.6.3 以降の設定できない画面
(3)IPsec
構成図、設計
設定手順 ★詳細解説、デモ
(4)ゼロトラスト(ZTNA)機能
構成図、設計
(5)Webモード
・SSL-VPN Webモードは「Agentless VPN」という新しい名称で、継続利用可能
・利用できるのはリバースプロキシサーバと同じで、httpやhttpsの通信のみ(※要確認)